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【消毒は時代遅れ】子どもの擦り傷と切り傷には保湿が正しい【現代科学の常識】

擦り傷、切り傷などの怪我をした時に消毒をすると化膿、悪化の原因になる。

1900年代では外で転んで膝やひじ手を擦りむいたら、赤チンを塗ったり、消毒液で痛いのを我慢して消毒したりした記憶があるのではないでしょうか。
今でも擦り傷、切り傷をしたら真っ先に消毒という考えがある方もいらっしゃると思います。

私が小さい頃は、すり傷や切り傷には消毒をする。これが当たり前でした。家庭の薬箱には必ず消毒薬が入っていたものです。

傷からバイキンが入って化膿すると悪いから消毒をしてバイキンをやっつけよう、というのが目的でした。

ところが、今ではこの治療法が全く違うというのです。

しかも10年以上前から変わってきていたなんて衝撃でした。

・ガーゼを貼る→NG
・消毒液→NG
・消毒成分入りの塗り薬→NG

なんとこれらの行為が間違いなのだということが、1982年には科学と医療の進歩により否定されました。

イソジン消毒が原因で傷口が化膿する

参考論文・1982年George Rodeheaver博士による
Bactericidal Activity and Toxicity of Iodine-Containing Solutions in Wounds より
論文の内容はざっくり言うと怪我の創面に対して
生理食塩水で洗い流した場合 と イソジンで消毒した場合
どっちが傷の治りが良かったの?
という内容です。

結果は生理食塩水で洗い流した場合の圧勝でした。
なんと数日で膿むこともなく治ってしまったのです。

しかし、イソジンで消毒した方は免疫力が低下し細菌に感染しやすくなり、傷口が全例で膿んでしまい治療期間も長くなってしまったのでした。

小さな切り傷・擦り傷に対する正しい処置の方法【現代の常識】

① 出血をしていればガーゼやタオル等で圧迫して止血する。
② 傷口を水、生理食塩水、状況に応じて石鹸(消毒成分のないもの)等で表面の汚れをしっかり洗い流す。
(傷の中に泥や砂が入っていなければ無理に傷口の中まで洗う必要はない)
③ 傷口にワセリンを塗る(消毒成分入りの塗り薬はNG)
④ ラップや市販の被覆材で患部の保湿をする。(傷口を乾燥させなければ良い)
⑤ かさぶた(瘡蓋)は故意に取らない

注意点:
・消毒成分はNG
・傷口を乾燥させないように、まめにワセリンを塗ってあげると良いです。
・ココナッツオイル等の食品を荒れた肌に塗るのはNG。肌が悪いものと勘違いしてアナフィラキシーショックの原因にもなり得ます。ワセリン以外を塗る場合は医師に相談しましょう。
・ガーゼNG
・敗血症のリスクもありますので、少しでも不安があれば医療機関を受診してください

【家庭で出来る】傷の治療処置に保湿性能抜群のワセリンがおすすめ

皮膚科なんかですと、ワセリンと透明の被覆材を処方してくれます。
処方の透明の被覆材は伸縮性など色々と凄いのでお風呂に入っても痛くならないことも・・・。
範囲が広い、心配。という方は医師に相談しましょう。

病院に行くほどでは・・・という場合はドラッグストアでワセリンを購入しラップでの被覆で代用が可能です。
ワセリンのおすすめは日本薬局方の検査を通っているものです。
パッケージ表か裏面に日本薬局方と記載があれば安心の基準を通過しております。
白色ワセリンよりもプロペトの方が伸びが良いので、好みで使用してください。

子ども、赤ちゃんの皮膚を高い水準で保ち、免疫機能の向上にも役立ちます。
大人の肌も保湿することで美肌になりますので、朝と夜のお風呂あがりの使用がおすすめです。

科学や医療の治療の常識は時代と共に変化する

ここ数十年で科学や医療は大きく進歩してきました。

しかしながら、庶民、一般人にはそうして進歩した専門知識、ましてや【過去の常識がひっくり返った事例】などは自分から得ようとしない限りなかなか情報として得ることはありません。

1982年に創面消毒の実験結果が出ているのにも関わらずです。
(あくまでも軽い傷の場合です状況によることはお忘れなきようお願いします。ひどい場合は必ず医師に相談してください。)

なぜ消毒やガーゼがダメなのか。免疫力はすごい

怪我をすると、血小板やら白血球やら好中球、赤血球、細胞などが傷口の治療の応援に駆けつけてくれます。

血小板さんのはたらき
・血小板が傷口にフタをしてやがてそれがカサブタになります。
ガーゼがあると赤血球の活動の邪魔になるんですよね。
こっちは傷口に橋渡しして膜を張って潤いを与えて細胞が生きられるようにしようとしているのに邪魔しないでと。

白血球さんのはたらき
・白血球が傷口にやってきた雑菌・細菌と戦ってくれて体を守ってくれます。
大体は白血球(5種)のうちの1種である好中球で傷口での戦闘はなんとかなるので、心強いです。
消毒成分は白血球も気にせずに阻害するので、細菌との戦いが長引いてしまうんですよ。
皮膚にやってきた細菌との戦いはよほどでない限り白血球、自分の免疫に任せましょう。

赤血球と細胞のはたらき
・赤血球が酸素を運んでくれます
・細胞が酸素をパクパク食べて皮膚を再構成してくれます。
ちなみに細胞は潤いのある場所でないとパリパリになって死んでしまいます。
美肌に保湿というのはこういった理由からもくるんです。

まとめ

ちょっとやそっとの怪我は怖くない!
外で元気に遊ぼう!

水でしっかり洗って、とにかく保湿!

ということは分かって頂けたかと思います。

外にお出かけすると、日光からビタミンDをゲットして脳の働きをよくしたり、メンタルやイライラが改善したりとお母さんやお父さんそして子供にとってメリットが大きいです。

是非、マザーズバッグ、マザーズリュック、マザーズトートと共にお出かけしましょう!

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  1. スーー

    ”痛いの痛いの飛んでケー”も、ワセリンと一緒に(*^-^*)

  2. ゆかりん

    消毒液だめなんですね衝撃です。ワセリンはやっぱり万能だ^^